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亀の池

 こんぴらさんの境内で親しまれている「亀の池」晴天日には甲羅干しに山積みとなる様子がみられます。
その数百数十匹。千年の齢を生きて神様にお仕えするおめでたい生き物として、古くから境内に住んでいます。
 日本固有種の石亀(イシガメ)と臭〔草〕亀(クサガメ)はお馴染みですが、一際大きく目立って、池中で半数以上を占めるまでになっているのが「アカミミガメ」いわゆる「ミドリガメ」です。
 実はこの亀はアメリカ産、昔はよく4、5センチぐらいの物が夜店で売られていました。生命力も強く子供たちが家で飼うと大した世話をしなくても2、3年で手に余るほど大きく育ちます。
手に余ると思いつくのが
「こんぴらさんの亀の池」。
 丹後一円から拾われてきた亀が「放生」されてきましたが、近年はこの「ミドリガメ」ばかりが持ち込まれるようになりました。
外来種で生命力も強いので、自然の池や川に放すと生態系を脅かす存在ですが、亀の池でも日本の亀はすこし形見が狭くなってきているようです。
 また、実に珍しい亀もいます。イシガメ、クサガメは体長20センチぐらいですが、二回りも大きい体長40センチものカメがいるのです。通称「イシクサガメ」。この2種類の違うカメの間では、閉鎖された場所では稀に異種交配を行うことがあるようなのです。
そして、そこに生まれた異種混血種には両方の親の特徴があるばかりでなく、なぜか親の優れたところを受け継いで、親以上に大きく育つようなのです。
さてどの亀がどの種類か お解りになるでしょうか。